ラン・ローラ・ラン

1998年 ドイツ

監督:トム・ティクヴァ

出演:フランカ・ポテンテ


走れメロス」のようなタイトルであるが、話も似たようなもの。
恋人から、10万マルクを紛失してしまい、あと20分でお金を用意できないと殺される、
と電話を受けたローラが、お金を工面しようとベルリンを走り回る、という映画。
銀行家の父親を頼るものの、逆ギレされ、時間に間に合わず、ふたりでスーパーに強盗にはいったあげく、警官に撃ち殺されてしまう。というところまでが、はじまって30分。これからどうなる?と思いきや、なんとビックリのループものでした。
また最初から繰り返し、微妙に変化する3度の繰り返しの末に、果たしてローラは間に合うのか、というドキドキの展開。
微妙な違いが、だんだんと大きな違いになって、結末が変化するのがなかなか楽しめる。
でも、これってループものではあるけれど、RPGゲーム感覚といった方が近いかも。まさかのバッドエンドから、ふりだしにもどってやり直し。異なる選択肢を選んで、正解を探し出すっていう。
全体に四つ打ちのダンスビートが流れ、アニメが混ざったりするポップな絵作りもゲーム的か。制作年は98年だけど、今観ても古くさくはない。