10 クローバーフィールド・レーン

2016年 アメリカ
 監督:ダン・トラクテンバーグ
出演:メアリー。エリザベス・ウィンステッド他
 
※ネタバレ有り
 
 クローバーフィールドの続編らしいのだが、
残念ながら、クローバーフィールドは見ていない。
なんとなく、地球を侵略しに来た異星人との戦いを描いた映画ということは
知っているのだが。
 
さて、本作であるが、ある女性が車を運転中、異変が起こり
気がついたら地下室らしきところに監禁されていたというところから物語ははじまる。(ちょっと、「シグナル」という映画を思い出しました。本ブログでも紹介してるけど)
 
監禁した張本人らしき、太った男は、ここはシェルターで
外は異星人に襲撃されて大変な事になっている、という話しをする。
それで、おまえを助けたんだから、感謝しろ、
俺が車で事故ったおまえをここに運んだから、生きていられるんだと。
とにかく、外は異星人の毒ガスだかウイルスだかで
人がみんな死んでいる。だから、外に出ることはできない、という話。
 
果たして、その話は本当なのか、あるいはタダの変質者で
誘拐監禁されただけなのか、というのが9割方のメインプロットだ。
 
そして、その判断は二転三転する。
そんな話は嘘で、ただの変質者に違いない→話しは本当だった、ただの親切な人だった→やっぱり怪しい、手の込んだトリックなんじゃ? と。
 
事実が段々と明らかになり、新たな証拠が出てくるたびに判断が変わる。
この辺の展開は、とてもスリリングだ。
なので見る側としても、クローバーフィールドの続編だしなあ、と思いつつも
実は、それは、ただの背景で、変質者の仕組んだトリック映画なんじゃないだろうかという疑念も生まれてくる。
 
そしてラストに近づく頃、主人公は外へ出ることに成功し、事実が明らかとなる。
その事実がなにかはここでは、触れないが、
最後に主人公が、荒天の空の下、地平線にむかって車を走らせる感じが
「タームネーター」のラストのようで、よかった。
ただのB級低予算映画かと思いきや、なかなか面白かった。