2017年 ベスト映画

ちょっと気が早いけれど
今年観た映画のベストを選んでみました。
今年公開ということではなく、
私が今年観た映画のなかで、面白かったものなので、
古い名作もまじってますです、はい。

まず、ベスト3は。

1.「ブレードランナー 2049」

2.「マジカルガール」

3.「わらの犬


この3本は、文句なし。
当ブログでも紹介してるけど、
どれもびっくりするくらい面白い映画。
観てない人はぜひ。


以下、次点を順不同で。


この世界の片隅に
観たことのない昔の生活の描写に目を奪われる。
そして、その新鮮さが、主人公の視点と重なり、
いつのまにか、引き込まれてる感じ。

「BIUTIFUL ビューティフル」
話は悲惨で壮絶なのだが、妙にポジティブで暗さはない。
主人公は問題が解決しないまま死んでしまうのだが、
解決するだけが価値がある、というものでもないな、と思う。

「キャロル」
ルーニー・マーラケイト・ブランシェット
という二人の女優の魅力が満載。
ふたりの自信満々で無敵な感じとか、
野心的な表情とか、とっても素敵です。

「ゼアウィルビーブラッド」
当ブログでも取り上げているが、過剰な狂気がいいです。

「バリーリンドン」
まあ、キューブリックなので、良いのは当たり前。
学生時代に名画座で観て、寝落ちして以来ですが
こんなに、面白い映画だったんだと感動です。
「シャイニング」「時計じかけのオレンジ」の次くらいかな。

「さざなみ」
シャーロット・ランブリング主演。
綺麗な人は、年取っても魅力的、そういう映画です。

クリーピー 偽りの隣人」
こちらも当ブログで、とりあげてますが、
香川照之の怖さがすごい。

キングスマン
悪趣味でやり過ぎているのに、
上質なエンターテイメントになっている。
日本じゃ、あと百年たっても作れない傑作。
レイナードスキナードの延々と続くギターソロをバックに
殺戮が続くシーンにはビックリ。

「レヴェナント 蘇りし者」
こちらも、当ブログで紹介済み。
ディカプリオが、はまっているんだか、はまっていないんだか
よくわからないけれど、その微妙な感じが生み出す
浮遊感みたいなのがよかったのかも。

「カジノ」
さすが、スコセッシ&デニーロ、という映画。
ディカプリオの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と双璧をなす、
はちゃめちゃな栄枯盛衰一代記。でも、こちらの方が貫禄がある。

「セールスマン」
こちらも当コラムで紹介済み。
ああ、人間ってこんなに冷たい表情ができるんだ
と思いました。冷え冷えとして怖いです。

ふたりのベロニカ
同姓同名の二人の女性をめぐるミステリアスな物語。
全編を覆う悲しみと喪失感が、美しい音楽とあいまって
素敵な世界を作り上げてます。

「ひつじ村の兄弟」
老いた兄弟の確執の物語。
ラストは救いなのか、救いじゃないのか。
みっともなくて、おかしくて、じたばたして、そして悲しい。

「雪の轍」
トルコのカッパドキアでホテルを経営する男とその妻と妹の物語。
彼らは、相手に対する寛容性を持たずにお互いを批評する。
その批評は、鋭いのだが、それは何も解決せず、何も生み出さない。
ただ悲しみだけが、浮き上がってくる。

「ブルックリン」
こちらも当ブログで紹介済み。
ニューヨークとアイルランドで揺れ動く主人公の恋を描く。
最後の決断はとてもリアルで、そしてほろ苦い。
なんか、心の奥底に隠していた恥ずかしい過去の記憶を
ひきずりだされた感じです。

君の名は。
とてもよくできたタイムトラベルもの。
記憶を失うということの恐怖とせつなさをエンジンに
ラストまで一気に突き進む疾走感が素晴らしい。

アスファルト
フランスのとあるマンションを舞台とした
3つのオムニバスストーリー。
人とつながることへの渇望が心に響きます。
人生、つながってなんぼ、ですね。

「獣は月夜に夢を見る」
こちらも、当ブログで紹介済み。
こういう、せつない話、結構好きです。